今月はじゃがいもについて話したいと思います。
ワークのイラストを見た生徒が、「じゃがいもからトマトがなっている」という発言があり、なぜトマトだと思ったのか調べてみました。
そのことについて話していきたいと思います。
私たちが食べているじゃがいもは植物のどこの部分を食べているか知っていますか?
正解は地下茎という茎です。
根だと思っていた人は多いのではないでしょうか。
植物は根、茎、葉、(実)で構成されています。
ちなみに、さつまいもやだいこんは根の部分を、じゃがいもやアスバラガスは茎の部分を、キャベツやほうれん草は葉の部分を、トマトやナスは実の部分を食べています。根と茎は、側根という細い根っこが出ているかどうかで見分けることができます。
じゃがいもはどのように育っているのでしょう。
じゃがいもの育てかたは、トマトやナスと同じように種を植えて育てることも出来ますが、一般的にはタネイモという植えることに特化したイモを植えて育てます。
トマトやナスは私たちが食べているところに種がありますがじゃがいもには種はありませんよね?
ほとんどの植物は種がなければ育てることができません。
ではどこにあるのでしょう。
それは、私たちが見ることの無いトマトにとても似た、果実の部分にあります。
じゃがいもやトマト、ナスもすべて、ナス科なのでじゃがいもにはトマトに似た実がなるのです。
しかし、じゃがいもはいもを植えることで子孫を残せるので種を作るために必要な受精機能がない品種が多いです。
ですから、花を見ることはあっても実を目にすることはほとんどないのです。
じゃがいもについて調べてみると知らないことがたくさんありました。
普段食べている野菜や果物にもまだまだ私たちが知らないことがあるので、調べてみると新しい発見があるかもしれません!
理科担当講師 尾辻