「ひょう」は夏の季語

近年、異常気象により災害が増えていますね。

兵庫県南部では4月16日夜に「ひょう」が降り、屋根や窓が壊れたり、けがをした方がいたりと被害が多数出ました。
降ってくるのが氷なので、寒い季節に降るものかと思いきや、一番多いのはこの5月で、夏に発生しやすいそうです。

たしかに、俳句でも「ひょう」は夏の季語となっています。
しかし、5月に多いという「ひょう」が夏の季語というのは不思議に思うかもしれません。

しかし、季語は旧暦で考えるので、1~3月が春、4~6月が夏、7~9月が秋、10~12月が冬となるのです。

それでも、4月や5月が夏というのは違和感があるかもしれません。
旧暦は月の満ち欠けをもとに決められおり、1か月が約29.5日。太陽の運行をもとに決められた現在の太陽暦とはズレが生じるのです。
ですから、例えば旧暦の1月1日は、現在の1月21日から2月20日の間にあります。

それでいくと、旧暦の5月1日は、今年は6月6日にあたります。5月が夏だという違和感も減るのではないでしょうか。

また、中3はもうそろそろ俳句の単元に入り、季語も習います。古文でも旧暦が出てきます。

これらのことを知っておくと、古いことも理解しやすくなるのではないでしょうか。