小型辞書と中型辞書??

最近、辞書を引くように言うと、「Google先生に聞いていい?」などというセリフが返ってくることがちょくちょくあります。

私もスマホで調べることは多いですし、分からないことを放っておくよりは良いと思います。

ところで、そのスマホの無料辞書の出典を気にしたことはありますか?

『デジタル大辞泉』と書いてあるものが多くないですか?

『大辞泉』は『広辞苑』『大辞林』と並ぶ中型辞書に分類される辞書であり、デジタル版は30万語収録されている立派な辞書です。

ただ、スマホでチャチャっと調べたい中学生がスッと納得できるのかとも思うのです。

これはあくまでも個人の感想ですが、中型辞書の言葉遣いや表現って固い気がするんですよね。

調べても実感として理解できず、結局分かっていないということが起こっている気がするのです。

学校の斡旋で購入したような小型辞書の方が柔らかい表現になっているので、実感が伴いやすいのではと思うのです。

それに、辞書によって得意分野や個性があり、同じ言葉でも違う表現だったりするので、複数の紙の辞書を引くのも面白いです。

ですから、スマホも上手く利用しつつ紙の辞書も引いて、自分の言葉の世界を広げてほしいと思います。  国語担当講師 荒柴