お花見はいつの時代から?

 暖かく気持ちの良い春の陽気とともに新年度がスタートしました。
学年が1つ上がり、受験生になる3年生は特に気が引き締まっているのではないでしょうか。
 さて、やはり春といえば〝桜〟ですよね。そこで今回は、桜にちなんで〝花見〟関するお話をしたいと思います。

 現代では花見と言えば桜を指しますが、奈良時代では中国から伝来した梅の花が主流でした。これは決して桜が好まれていなかったというわけではなく、当時の日本人にとって桜が神聖な木として扱われていたためです。しかし、平安時代に入ると、貴族たちは次第に桜を春の花の代表格として愛でるようになります。これには、894年の遣唐使廃止が一つのきっかけになったとも考えられており、これ機に日本人は、中国から伝来した梅ではなく、日本古来の桜に対してより親しみを感じるようになったのかもしれません。

 このご時世なので、なかなか大人数でお花見をするということが難しい状況ではありますが、近くの公園などに咲いている桜を、散歩がてらにでも友達や家族と見てみるのはどうでしょうか。

 春とはいえ花冷えの日もあるので、体調には十分に気をつけて、気持ち新たに頑張りましょう!