先日、古い教材を引っ張り出す機会がありまして、その中のある問題に目が留まりました。
出典は朝日新聞「天声人語」、昭和56年度国士館大学出題とあります。今から40年も前のものです。
――テレビは人を怠惰にし、けじめを無くす魔力がある。いつ、どこでテレビをつけるかの選択が今最も重要なテレビ対策だ。
簡単に要約すると、このような内容です。
若者のテレビ離れが言われる昨今、この文章はやっぱり時代を感じるなぁ…。
でも、「テレビ」の部分を「スマホ」に変えて読んでみると、どうでしょう。
――スマホは人を怠惰にし、けじめを無くす魔力がある。いつ、どこでスマホをひらくかの選択が今最も重要なスマホ対策だ。
テレビからスマホ。物は変化したけれど、自分を含め人は進歩していないなぁ…。行事の多い2学期、時間は有限。けじめをしっかりつけながら、うまく息抜きしつつ乗り切りましょう。
国語担当講師 荒柴