設問にマーク

 先日、身内が自転車のタイヤに空気を入れ終わり、キャップを閉めようとした途端、タイヤから空気が飛び出し部品が飛んでしまうというアクシデントに見まわれました。

一つはすぐに見つかったのですが、他が見当たらず、私も一緒に探すことにしました。

しかし、部品が飛んでいったはずの所を探せども探せども見つかりません。

諦めて家に入ろうとした途端、光るものが。実は、探していたところではなく、一つ目が見つかったところにあったのでした。

つまり、空気が飛び出したのでパーツも飛んでいるはずという思い込みが、邪魔していたのです。

 これは、文章読解にも通じるものがあります。例えば、選択肢問題の「適切でないものを選べ」というもの。たいていは「適切なもの」なので、思い込みが邪魔をする代表格です。

では、それを防ぐにはどうするか。

それは、設問中の「適切でない」に線を引くことです。

実に簡単です。

しかし、やらない人が多い。

選択肢問題に限らず、すべての設問に〇で囲む、線を引くなどのマークすることを指導しているのですが、やらないんですよね、これが。

先の自転車の例のように、人間は思い込みや勘違いをする生き物です。

塾生の皆さん、設問にマーク、これを徹底してくださいね。

国語担当講師 荒柴